芸術の秋・小樽の美術館巡り
秋はスポーツや読書など、楽しみが多い季節ですね。
「芸術の秋」とも呼ばれるこの季節に、小樽にある美術館でさまざまな芸術を楽しむのはいかがでしょうか?
2016年に誕生し、今や小樽観光の人気スポットの1つとなった「小樽芸術村」を中心に、小樽市内にある美術館をご紹介します。
◆ 小樽芸術村
北海道の海の玄関口として栄え、金融機関や船会社などの進出により経済の中心地として北海道発展の基礎を作った小樽には近代建築が数多く建てられ、今では小樽市指定歴史的建造物として、様々な活用がされている建築物がたくさんあります。
そのうちの5棟を活用し、気軽に文化や芸術に触れ、その素晴らしさを世界に発信する場所として「小樽芸術村」が誕生しました。
- 似鳥美術館
小樽経済の最盛期に旧北海道拓殖銀行小樽支店として建てられた鉄骨鉄筋コンクリート造りの建物で、北のウォール街と呼ばれた通りに面しています。
2階まで吹き抜けになっているホールには、銀行時代の面影を残す大きな円柱がそびえています。
1階にはルイス・C・ティファニーの教会ステンドグラス作品を中心に展示、2階に木彫、3階に日本・海外の洋画、4階には横山大観などの日本画を中心とした作品が展示されていて、地下は企画展示となっています。また、似鳥美術館ミュージアムショップも併設されています。
- ステンドグラス美術館
かつては大豆を収める倉庫として使われていた旧高橋倉庫と、旧荒田商会の本店事務所として1935年に建てられた建物に、19世紀~20世紀頃のイギリスの教会の窓に飾られていたステンドグラスを展示しています。
クイーンポストトラスト(対束小屋組)と呼ばれる洋風構造の建物を上手く使い、ステンドグラスを至近距離で見ることができるので、その中に描かれている物語などをじっくり鑑賞することができます。
- 旧三井銀行小樽支店
最盛期には25行もの金融機関が支店を出し、北日本随一の金融都市として栄えていた金融の街・小樽の繁栄を象徴する「旧三井銀行小樽支店」。
ルネッサンス様式の石造りの建物で、建築当時の貴重な資料とあわせて、銀行建築そのものを楽しむことができます。
2022年4月には小樽運河のほとりにある「旧浪華倉庫」を活用した「西洋美術館が」オープンし、19世紀後半から20世紀初頭に制作された欧米のステンドグラス、アールヌーヴォー・アールデコのガラス工芸品、家具のほかに、北海道産ワインを取り扱う出入り自由なミュージアムショップが併設されています。
小樽芸術村の建築物はそれぞれが中庭に面した配置になっており、この中庭には、ボールが転がりながら音を奏でる不思議な「マジック・クロック」というアート作品が飾られていたり、外までたっぷり楽しめるようになっています。
小樽芸術村
住所:〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目3-1 [似鳥美術館]