客室から見える景色

グランドパーク小樽は、広大なオーシャンビューをお楽しみいただける海側の客室と、窓の向こうに小樽の街並みや天狗山を望める山側の客室の2タイプがございます。

◆ 山側の客室

1)函館本線が見えるお部屋

グランドパーク小樽の山側のお部屋からは「函館本線」を行き来する電車が見えます。

 

函館本線は、函館から小樽・札幌を経由し、旭川までを結ぶ423.1km、支線も含むと458.4kmにも及ぶ北海道最長の鉄道路線です。歌にも歌われ、鉄道ミステリーの舞台としても何度も登場する有名な路線です。

現在は全線JR北海道(旧国鉄)が管理管轄している路線ですが、元々は北海道炭礦鉄道、北海道鉄道、北海道官設鉄道だったものを明治38~40年(1905~1907年)にそれぞれ国有鉄道に編入・買収し、1つの路線となりました。※北海道炭礦鉄道は、北海道初の鉄道路線「官営幌内鉄道」の運営を請け負った北有社が事業譲渡した先

 

国有鉄道となったばかりの頃は、函館ー旭川間を結ぶ直通電車もありました。また、かつてはデゴイチやシロクニの愛称で知られるD51やC62の蒸気機関車が函館方面や札幌方面へ向かう急行電車を牽引しながら小樽市内を通っていた時代もありました。

しかし現在では、札幌ー函館間の特急も別路線を経由しているため小樽を通らなくなってしまったので、小樽市を走る函館本線は、小樽と札幌・新千歳間を結ぶ電車と、小樽からニセコを経由して長万部方面へ向かう電車が通るのみとなっています。

ただ、グランドパーク小樽前を通る函館本線の普通電車や快速電車は、1日に150本ほど往来しますので、山側のお部屋から眺めていると、比較的頻繁に電車の行き来をご覧いただけます。特に、電車好きのお子様にはとても喜んでいただけるお部屋です。

 

ちなみに、グランドパーク小樽やウイングベイ小樽が建っているエリアは、かつては小樽機関区(旧小樽築港機関区)や貨物ヤードだった場所です。また、この辺りの海は、かつて「若竹貯木場」として大量の木材が浮かんでいたそうで、昔を知る人にとっては現在の小樽築港駅周辺は大きく様変わりした風景になっているようです。

 

 

2)高層階からの美しい夜景

グランドパーク小樽は石狩湾や小樽港マリーナに面しているため、海側の客室やレストラン、チャペル、一部の宴会場や会議室から、広大なオーシャンビューをお楽しみいただけます。

一方で、山側客室からの眺めについては、あまり注目を浴びることがないのですが、リピーターのお客様の中には、「山側の夜景が好き」「山の景色を見ていると、とても落ち着く」と言ってくださる方が少なからずいらっしゃいます。

特に、高層階山側のお部屋から眺める冬の夜の景色は、白く雪化粧した地面や山々に街の灯りが反射し、とても美しい夜景になります。1つ1つの灯りの中に、人々の活動の様子が感じられるのも小さな街ならではです。また、天狗山のナイタースキーが始まると、山際が一層明るくなり、夜景の美しさが増します。

ぜひ一度、高層階山側(マウンテンビューデラックスルーム)のお部屋を選んで泊まってみてください。これからの季節は特におすすめですよ♪

マウンテンビューデラックスルームの詳細はこちら

◆ 海側の客室

グランドパーク小樽から眺めることができる海側の景色の中には、眼下に小樽港マリーナ、その向こうに広大な石狩湾のパノラマビューが含まれます。

ただ、その開放的な眺めには、たくさんの魅力的なスポットが含まれています。1つ1つを丁寧に見てゆくと、時間が経つのも忘れるほどの楽しさがあります。

 

小樽港マリーナ

グランドパーク小樽の目の前に広がる小樽港マリーナ。1990年に、海上係留を主目的とした国内最大級(当時)のマリーナとしてオープンしました。ヨットやボートの定期保管を目的とした係留施設ですが、「海の駅」にも指定されているためビジター利用も可能で、ショップやカフェ、シャワールーム、コインランドリーなど、海のレジャーをサポートする施設が併設されています。また、小樽の海上観光を楽しんでいただけるクルージングコースも各種用意されているほか、各種レンタル、マリンイベントの開催など、海洋リクリエーションの拠点としても使われています。

小樽港マリーナは、小樽市民が水辺に気軽に近づくことができる階段状のプロムナードが設置され、明るい小樽の海のイメージを創出しているとして、小樽市の「第5回小樽市景観賞」を受賞しています。

こちらのページでは、小樽港マリーナについてさらに詳しくご紹介しています▶グランドパーク小樽前にある小樽港マリーナ

 

北防波堤

客室から見える左側の防波堤・通称「北防波堤」は、「港湾工学の父」と呼ばれる廣井勇により建設されたもので、独特の傾斜ブロック工法を採用した日本初の外洋防波堤です。110年以上を経った現在も、小樽港第一線防波堤としてその機能を果たしており、「土木学会選奨土木遺産」や「北海道遺産」にも選定されている貴重な防波堤です。

 

● 茅柴岬

北防波堤のさらに向こうに、少し突起した岬「茅柴岬」があります。ここは、下層は流紋岩、上層は安山岩でできている珍しい地層で、北海道地質百選にも選ばれています。この辺りから奥は、『ニセコ積丹小樽海岸国定公園』に指定されているエリアなので、グランドパーク小樽の客室からは、国定公園の一端を眺めることができます。

 

石狩湾

西にある積丹岬から北にある雄冬岬にかけて南東方向に湾入しているエリアで、両端には複雑な海岸線が続く景勝地や良港、湾奥部分は遠浅のため海水浴場などがあります。サケやカレイ、イカ、ホッケ、エビ、ソイなどが獲れるほか、春の小樽はシャコの水揚げで賑わいます。また、かつてはニシン漁も盛んで、小樽の発展にも大きく寄与しました。一時期ニシン漁がほぼ途絶えてしまったこともありましたが、近年では再び群来と呼ばれるニシンの大群が見られるようになりました。

 

高島おばけ

石狩湾では極稀に、建物や島のようなものの虚像が見える現象が発生します。「上位蜃気楼」と呼ばれる蜃気楼の一種で、上層に暖かい空気があり下層に冷たい空気がある場合に、その境界を通る光が凸状になるため、遠くにある景色の一部の上に虚像が重なって見えるそうです。この蜃気楼を、昔の人は不思議な現象として「高島おばけ」と呼びならわしていたそうです。

 

日の出

北西に向かって建つグランドパーク小樽の海側客室からは、日の出の位置が一番北側に移動する夏至の頃を中心に、石狩湾の日の出を見ることができます。

6月前後は早朝3時~4時台が日の出の時刻なので、お天気が良い時にはかなり早起きをして日の出を見ることになります。朝焼けに映える舟影や防波堤に立つ釣り人のシルエットなど、朝日とともに楽しめる早朝ならではの海景色はとても美しく、一見の価値があります。

※冬季は日の出の位置が南の方に移動するため、お部屋からの日の出鑑賞ができなくなります

 

増毛山地・暑寒別岳

天気の良い日にちは、石狩湾を挟んだ対岸に、増毛方面の山々を眺めることができます。増毛山地の最高峰・暑寒別岳は標高1,492mで、豪雪地方にあるため晩春まで山の残雪を見ることができます。小樽の海の景色は夏が最も美しいとご紹介することが多いですが、石狩湾の対岸の眺めは、山々の雪が陽光を浴びてキラキラと煌めく冬が最もおすすめです。

 

また、お部屋以外にもグランドパーク小樽から美しい景色が望める場所がございます。

 

シーサイドチャペル

挙式の時間帯が夕方になるとき、気象条件が合えば、綺麗な夕景を眺めながらのセレモニーが叶います。夕焼け色の空と海を見ながら結婚式を挙げることができたら、一生忘れられない思い出になりますね。

夕焼けはみるみる色が変わって、あっという間に暗くなってしまうので、なかなかタイミングを合わせることは難しいですが、夕方6時から披露宴を開くカップルの場合は挙式がちょうど5時頃に執り行われることが多いので、3-4月と9-10月は夕焼け色に包まれたセレモニーに出会えるチャンスが高いと言えます。

方角的に、グランドパーク小樽のチャペルからは太陽が沈むところを見ることはできませんが、夕焼けは頻繁に見ることができます。意外にも快晴の日はあまりきれいな夕焼けにはならないことが多く、逆に、空に雲が出ている日の方が、空が綺麗に染まります。これからの季節は、秋らしい鱗雲や羊雲、すじ雲が出やすいので、美しい夕焼けに出会えるチャンスが多くなります。

 

他にもシーサイドレストラン「テラスブラッセリー」や「マリーナバー&レストラン」からは、海を一望できるので、ぜひ日没時間をチェックして、綺麗な夕焼けを眺めながらのディナータイムをお楽しみください。